つくばの怪異まとめ

つくばの怪異・都市伝説まとめ

 特集記事ということで、現代怪異を数多生み出してきた茨城県つくば市に一体どんな都市伝説があるのかをまとめてみました。なお、これらはひな吉がインターネットや文献で調べたものであります。他にも知っているよ!という情報があればぜひコメントをお寄せください。随時更新したいと考えております。

星を見る少女

 これは、大学校内にある平砂宿舎六号棟の四階の窓辺から星を見上げる少女がいて、その様子に気付いた一人の男子学生が彼女に恋心を抱いた話である。

 

 ある晴れた夜のこと。

 自室に帰ろうとアパートの怪談を上っていたとある青年が、向いのアパートの窓際に立つ美しい少女の存在に気付いた。

 少女は輝く瞳で空を見上げている。

 一体何を見ているのだろう。

 青年が同じように空を見上げると、そこには満点の星空。空を覆いつくす星々のきらめきに、青年は時間を忘れて見とれてしまった。

 彼女もこの星の美しさに心を奪われていたんだな。

 青年は急に彼女に親しみを覚え、にこりと微笑みかけた。

 だが、残念なことに彼女は青年に気が付いた様子もなく、ただ空を見上げている。

 青年は仕方なく自分の部屋へと戻っていった。

 

 次の日も青年が帰宅すると、少女は窓際で空を見上げて立っていた。

 「よっぽど星が好きなんだな。今時にしては珍しくロマンチックな子だ。」

 青年の中で、星を見る少女はだんだん気になる存在になっていった。

 その翌日。

 青年は落ち込んでいた。

 なぜならその日は雨だったからだ。

 今日は星が出ていない。だから彼女の姿が見られない。

 肩を落として帰宅する青年・・ところが、今日も少女は窓際にいた。

 少女はいつもと同じ場所に立ち、雨雲に覆われた空を眺めている。

 そんな少女の様子になぜか胸騒ぎを覚えた青年は、思い切って彼女の部屋を訪ねてみることにした。

 勇気を出して彼女が居る部屋をノックしたものの反応はなし。

 管理人に頼んで部屋を開けてもらうと、そこには確かに彼女がいた。

 しかし、男子学生が恋した「星を見る少女」は首をつった少女の姿だった・・・。

参考文献:​茨城県筑波大学の怪談と研究学園都市の都市伝説 | Zenon's Library (deepgreen8.com)

目の木

 筑波大学の学校内の並木道にひっそりと立つ一本の木、通称「ゆとりの木通り」。この木の前を通る人は、誰かにじっとりと見られている気味の悪い感覚になると言われている。それもそのはず、この幹には枝を切り落とした跡がいくつかあるのだが、それが人の目に驚くほど似ている。そのため、ゆとりの木通りは、別名「目の木」と呼ばれているようだ。

参考文献:​茨城県筑波大学の怪談と研究学園都市の都市伝説 | Zenon's Library (

​マラソン幽霊

 筑波大学男子寮には、午前0時ぴったりに現れる「男子学生の幽霊」がいたようだ。ランニング姿でタスキをかけており、壁から壁をあっという間に走り去って消えていくのだという。

 ある日、幽霊に困った寮生は、ある名案を思いつきました。幽霊が通る道にゴールテープを貼ったのである。午前0時、いつものように現れた男子学生の幽霊、テープにさしかかると両手をあげて満面の笑みでゴール、反対の壁に消えていきました。それ以来、この男子寮にはランニング姿の幽霊はでなくなったということである。

 なお、この「マラソン幽霊」が成仏(?)したことに関する記事が、筑波大学新聞(1986年6月10日号)に掲載されていたという。

参考文献:​茨城県筑波大学の怪談と研究学園都市の都市伝説 | Zenon's Library (

     朝里樹(2018)『日本現代怪異事典』(「マラソン幽霊」の項より)

風化老人

 筑波大学一の矢宿舎の二人部屋に、風化老人と呼ばれる幽霊が現れる。服も肉体もボロボロの老人で、いつもボロボロの古文書を読んでいる霊のようで、人には特に害を与えないらしい。

参考文献:朝里樹(2018)『日本現代怪異事典』(「風化老人」の項より)

開かずの間

 筑波大学追越宿舎には女性が首を吊って亡くなった部屋がある。「夜になると、男子学生と付き合っていた女性の泣き声が聞こえる。」、そんな噂が出るようになった。それ以来、その部屋は誰も寄り付かない「開かずの間」となった。やがて、時代ともに怖い噂は風化。現在は、この部屋は改装されて何も知らない学生が生活しているらしい。さて、今となってはその部屋の部屋番号は分からない。その部屋とは、一体どの部屋なのか・・・

参考文献:​茨城県筑波大学の怪談と研究学園都市の都市伝説 | Zenon's Library (

赤すぎるビル

 筑波大学内工学系のあるビルには、「赤すぎるビル」があるようだ。飛び降りが多いビルらしく、そのせいか、建設当時よりも赤すぎるビルとなっているという。さらに、このビルの十階から見える窓の景色を見ると、亡くなった幽霊を目撃してしまう人も中にはいるらしい。訪れた際は、くれぐれも窓から見える景色を見ないように。

参考文献:茨城県筑波大学の怪談と研究学園都市の都市伝説 | Zenon's Library (deepgreen8.com)

存在しない平砂宿舎の怪談

 筑波大学平砂宿舎には、存在しない二号棟がある。勿論、過去に何回も建設の計画があったのですが、いざ工事に入ると事故やケガ人が絶えないという話だ。今となっては計画そのものが消えたらしく、その地には祟があると噂されている。

 この怪談について、関連するとみられる投稿(2005)をmixiで発見した。それによると、投稿者が大学1年のとき、高校時代にお世話になったつくば卒の先生(おそらく1980年代卒)に聞いた話で、宿舎が建てられるはずだった空き地は、むかし陸軍の死体置き場だった場所で、建設中に事故が続発して2号棟は結局建てられなかった・・・という話である。

参考文献:茨城県筑波大学の怪談と研究学園都市の都市伝説 | Zenon's Library (deepgreen8.com)

     [mixi]つくばの都市伝説 - 筑波大学 | mixiコミュニティ

​地下シェルター

 筑波研究学園都市の地下には、東京都とつながっている地下道が造られているという都市伝説。どうやら、日本の中心地に「何か」が起こったとき、政治的な空白が生まれるのを防ぐために造られた地下施設と言われています。また、万が一「何か」が起こるとしたときの抜け道となっているとも言われている。

参考文献:茨城県筑波大学の怪談と研究学園都市の都市伝説 | Zenon's Library (deepgreen8.com)

 また、筑波大学の広大なキャンパスの下にも地下道が張り巡らされているという噂がある。ここに忍び込むと除籍になるという噂らしいが、大学側によると除籍になることはないそうだ。実はこの地下道、なんと約20年前に足を踏みいれた学生がおり、地下道内部の様子を公開している。リンクを下記に記しておくので興味がある方はぜひ見てほしい。

リンク:筑波大学の地下道を大公開! - 登 大遊 (Daiyuu Nobori) の個人日記 (hatenadiary.org)

参考文献:筑波大生のための発見マガジン『ツクマガ FREE PAPER』 VOLUME22(2021秋発刊)

きさらぎ駅

 電子掲示板への投稿を機に有名になった都市伝説である。その概要は、電車に乗っていたら、日本のどこにも存在しないはずの駅・「きさらぎ駅」にたどり着いたという異界訪問譚。

 この話自体の発端は静岡県のようだが、このきさらぎ駅が、実は数年前まではグーグルマップで筑波大学のある池にヒットしていたという・・・。

参考文献:筑波大生のための発見マガジン『ツクマガ FREE PAPER』 VOLUME22(2021秋発刊)

​人面犬

 筑波研究学園都市では、通常では想像がつかない恐ろしい研究が行われているという。それは、遺伝子工学による実験だ。人面犬もその実験によって生み出されたという噂がある。

 人面犬は文字通り、人間の顔をした犬である。ゴミを漁っていて人間に注意されると振り向いて、「ほっといてくれよ」「うるせぇんだよ」といった言葉を投げかける。

参考文献:茨城県筑波大学の怪談と研究学園都市の都市伝説 | Zenon's Library (deepgreen8.com)

     朝里樹(2018)『日本現代怪異事典』(「人面犬」の項より)

姉壁

 並木伸一郎著の『最強の都市伝説3』などに掲載。つくば市内に現れたという怪異である。とある公務員住宅にはかつて「姉さん」と読める文字が浮かびあがっていために姉壁と呼ばれていた。

 ある日、ファミリーレストランから飛び出してきた子供が道路の反対側に立っていた姉の処へ行こうとして車にはねられてなくなった。その時子供が最後に叫んだ言葉が「姉さん」であったが、その事故の後に地震が起きた際、子供が飛び出した場所の後ろに立っていたビルの壁に亀裂が走り、「姉さん」という文字が浮き上がったのだという。

参考文献:朝里樹(2018)『日本現代怪異事典』(「姉壁」の項より)

番外編

博士号

管理人撮影

 大学内の池に浮かぶアヒルボートの名称。一見、何の変哲もないが、これには数々の不思議なエピソードがある。

 2013年にある学生が無許可で大学内の松美池に浮かべたボートであり、当時は話題になった。しかし、安全上の理由から大学側は撤去を要請、学生はバルーンを用いた撤去を試みるも、何者かによってレーザー光線で風船が割られてしまい、失敗に終わる。その後、クレーン車によって引き揚げ作業が行われた。

 しかし学生たちは「博士号」を再び松美池に浮かべようと『松美池アヒルボート「博士号」の復活計画』をT-ACTのプロジェクトとしてはじめた。その後、一時は乗ることも可能だったという。

 時は流れ、「博士号」は現在は一目につかない場所に浮かんでいる。2021年七月以降は鎖で岸に繋がれてしまい、今では「博士号」の存在すら、知らない学生も多いのではないだろうか。

罪を贖うマイメ〇ディ

 2013年に、何者かによってマイメ〇ディのぬいぐるみが大学構内の松美池に十字架にはりつけにされて設置された。しかし、マイメ〇ディ今は姿を消してしまっている。

 その写真は今でもTwitterで見ることができるので、気になったかたはぜひ検索してみてみてほしい。

きいろちゃん

 体芸エリア5C棟のゴミ捨て場にたたずむ一体のマネキン。全身黄色の衣裳をまとっており、見た目そのまま「きいろちゃん」と名付けられた。

 おそらう学生が持ってきたものであるが、いつ誰によって設置されたのかは不明であり、目撃情報は2020年からで比較的新しい不思議スポットとなっている。

参考文献:筑波大生のための発見マガジン『ツクマガ FREE PAPER』 VOLUME22(2021秋発刊)

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